MS20方式 アナログフィルタ(VCF)制作
シンセサイザの音色を変える方法の一つが音の成分を"削る"ことである。
というわけで今回は"VCF"を制作。ただのパッシブフィルタを設計して制作することには苦労しないが、ことに電圧制御となるとややこしいことが山積みになるのである。
そこで、日本シンセサイザ史における名機の回路をパクった。部品定数はオペアンプの-5V〜5Vに合わせて変えてあり、さらにLTSpiceによるシミュレーションを行い、特性も確認済み。
Prophet-5やJUNOなどはフィルタやアンプに専用ICを使っているため部品点数削減には貢献するものの、ICがディスコンになったとき修理が困難となる。さらに内部構造はブラックボックスになって面白くない。その点このMS-20は汎用部品で構成されており、回路の教材としてもかなり有用である。
さて、設計後は制作を行ったのであるが...。